イタリアの神経外科医、セルジオ・カナベーロ氏が、中国の医療団体と共同で死体の頭部移植に世界で初めて成功し、生きている人の頭部移植を行う計画であることを発表したことを巡り、非難の声が上がっています。
カナベーロ氏が11月17日、オーストリアのウィーンで記者会見を行い、中国ハルビンの外科医、任暁平(にんきょうへい)氏らの医療チームと共に、18時間に亘る世界で初めて人体頭部の移植に成功したと発表しました。米英メディアが伝えました。
カナベーロ氏は、頭部移植で脊椎、神経、血管を繋ぎ合わせる方法を発見したと述べ、ハルビン医科大学も手術の過程について発表しました。今後実験に参加する患者の頭部移植を行う予定であり、その初めての患者は中国人となると発表しました。
カナベーロ氏は、欧米の科学機関や米国政府が反対し手術を許可しないため、中国で実施することにしたと述べています。
「法輪功迫害追跡調査国際組織」主席 汪志遠氏:「中国が世界の中で倫理道徳、人権の面で最もひどいから、この手術を実施することができるのです。我々は10年以上かけて中共による法輪功メンバーへの臓器狩りの犯罪を調査し、このことを証明してきました」
カナベーロ氏と違い、この人体実験の成功について、ハルビン医科大学、任暁平氏らは、あまり大々的に発表していないとも報じられています。
カナベーロ氏が発表した生きている人への頭部移植計画について、汪志遠(おうしえん)氏は、中国ではすでにこの種の手術が行われていると考えています。
「法輪功迫害追跡調査国際組織」主席 汪志遠氏:「中国ではもう実施済みだと考えられます。或いはすでに何例もの手術が行われたと考えられますが、報道されていません。長年にわたって、健康で善良な法輪功メンバーの臓器が強制的に摘出されてきました。人体実験も多く行われたはずで、今回の頭部移植手術の成功がその証拠の一部です」
北京大学医学倫理・法律研究センター副主任の王岳(おうがく)氏は、頭部移植の実施は中国医学界にとって恥ずべきことと指摘しています。王氏は、中国の医師免許が先進諸国で認められないのは、医療技術が遅れているからではなく、医療に対する価値観が疑われているためだと述べています。
新唐人テレビがお伝えしました。