世界人権デーの12月10日、北京市内の多くの地域で、出稼ぎ労働者を暴力的に強制退去させている政府に抗議するデモが行われました。
「暴力で追い払うのは人権侵害だ」「暴力で追い払うのは人権侵害だ」
世界人権デーの12月10日、北京市で1千人に上る市民が、昨今北京当局が出稼ぎ労働者を暴力的に掃討していることに対して抗議デモを行いました。
北京市の借主:「私達のような庶民には発言する権利はないのでしょうか。子供は昨晩高熱を出しました。そうすればよいでしょう。」
北京市の借主:「15日より前に引っ越さなければならないといわれました。もし引っ越さなければ、水も電気も止めると。いったいどこに住めばいいのか、分かりません。」
北京市の借主:「今日は世界人権デーですが、中国には人権はありません。追い払うと言ったら待ったなしに追い払うのです。」
北京市民の周さんは取材を受け、同市で十数万人が掃討されたとし、その1割に当たる人々が立ち上がって抗議するなら、当局にとって圧力となると指摘しています。生きるためにライオンに歯向かい、ついにライオンを駆逐する勇敢なヌーのようになるべきと言います。
北京市民 周さん:「だから中国人は自分達の力を知るべきです。まだ多くの人が政府は強大だと考え、政府に従うしかなく、抵抗しても無駄で、抵抗すれば大きな代償を払わなければならないと考え、抵抗しません。これが長年の政府による洗脳の結果です。政府に恐れおののき、夢の中でさえ抵抗できないのです。」
蕭さん:「ほとんどの国民は権力に屈するのが習慣になっており、反抗する思想を持ちません。ですが、今回の問題で、迫害された人々は、徐々に目を覚ますでしょう。そして強烈な反撥が起こるでしょう。人の不幸を見て見ぬふりする中国人の考え方は段々と変わってきています。人権を侵害された人々や、自分自身の政治的権利に段々と関心を持ち始めています。」