『三字経』第2単元 竇燕山 子を教える

第2単元 竇燕山 子を教える

 

母    擇
xí mèng mǚ  zé lín chǔ
昔 孟母 隣を択(えら)びて処(お)り

學    斷
zǐ bù xué   duàn jī zhù

子 学ばざれば 機杼(きちょ)を断つ

山    有
dòu yān shān  yǒu yì fāng
竇燕山(とうえんざん)に 義方有り

子    名
jiào wǚ zǐ míng jù yang

五子を教え 名 倶(とも)に揚(あ)ぐ

《解釈》

昔、孟母は息子の教育に適した環境を求め、3度も引っ越しをした。ある日、孟子は学校をサボった。孟母は激高し、機織り機の織り糸を切ると、孟子を諭した。「勉強も機織りと同じで、続けることが大切なのよ」

《注釈》

昔:昔、過去の。
孟:長子(第一)、最初に、いそしむ(励む)。ここでは、孟子を指す。
母:母親
擇:選別、選択。
鄰:隣近所
處:場所
断:切断する、切る。
機:機械。
杼:織機の部品
竇:穴、孔。ここでは人の姓。
燕:ツバメ。ここでは中国の地名を指す。
山:山。
義:義理、正しい。
方:方向、方法。
俱:いずれも、みな。
揚:広く人々に知らせる。

 

 
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