政府・日銀、市場動向で意見交換 財務官「過度な変動あれば注視」

[東京 29日 ロイター] – 財務省、金融庁、日銀は29日午後、外国為替市場の動向などに関する意見交換会を開催した。財務省の浅川雅嗣財務官は、会合後に記者団の取材に応じ、日米の要人発言で外為市場が変動したことに関し「要人発言についてはコメントしないが、今後とも為替市場に過度な変動があれば、投機的な動きがあるかどうか緊張感をもって注視する」と述べた。

「国際金融資本市場に係る情報交換会合」は定例的に開いているもので、今回は昨年10月5日以来となる。このタイミングでの開催となったことについて、浅川財務官は「先週、少し為替市場のボラティリティーが高まったことも意識して開催した」と説明した。

外国為替市場は先週以降、ムニューシン米財務長官、トランプ米大統領、黒田東彦日銀総裁の発言を受けて変動する場面があった。会合では、通貨の競争的な切り下げを回避することや、国際競争力のために為替レートを目的としないことなどの国際合意を再確認した。

一方、仮想通貨を巡っては、3月にアルゼンチンで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で「議題になる可能性が高い」(浅川財務官)という。

(梅川崇)

 
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