ドル反落、FOMC控え様子見続く=NY市場

[ニューヨーク 30日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場でドルは反落。市場は31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明発表を控えて待ちの姿勢が続いた。ユーロと円は対ドルで上昇した。

ドルは先週まで6週連続で値を下げており、このまま推移すれば今月は3.2%下落の見込み。1カ月の下げ幅としては2016年3月以来の大きさ。

今週はFOMCのほか、2月2日の米雇用統計も注目されている。アナリストらは今回のFOMCについて、利上げはないものの、タカ派的な声明になると予想。

世界的に債券利回りが上昇する中、米10年債利回り<US10YT=RR>は約4年ぶり、30年債利回り<US30YT=RR>は昨年5月以来の高水準を付けた。

FXアナリティクスのデビッド・ギルモア氏は、ドルは債券利回りの動きをたどっているとし、「過去数週間はそういう相関関係はなかったが、それが今日起きたことだろう」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は2034GMT(日本時間31日午前5時34分)時点で、0.1%安の89.219。先週は14年12月以来の安値となる88.43を付けていた。

ユーロ/ドル<EUR=>は0.11%高の1.2395ドル。英ポンド/ドル<GBP=>は序盤、1.40ドル台を1週間ぶりに割り込んだが、直近では1.414ドルで推移した。

円<JPY=>は対ドルで0.11%高の108.86円。

トランプ米大統領は30日夜、一般教書演説を行う。前日には、移民制度改革のほか、米輸出を阻む世界の貿易障壁を無くす取り組みなどについて語ると明かしていた。

BMOのグローバル外為戦略責任者であるグレッグ・アンダーソン氏は、一般教書演説を受けて市場が動くとは考えていないと述べた。

ドル/円 NY終値 108.76/108.79

始値 108.60

高値 108.93

安値 108.42

ユーロ/ドル NY終値 1.2400/1.2404

始値 1.2437

高値 1.2453

安値 1.2384

(表はロイターデータに基づいています)

 
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