[ソウル 31日 ロイター] – 韓国のサムスン電子<005930.KS>が発表した2017年第4・四半期の営業利益は、前年同期比64.3%増の15兆1500億ウォン(141億2000万ドル)となった。メモリーチップの強い需要が主な背景。
同社が発表していた見通し(15兆1000億ウォン)とほぼ一致した。売上高は23.7%増の66兆ウォンで、こちらも見通しと一致した。
これを受け、17年通期の営業利益は53兆7000億ウォンの過去最高を記録。メモリーチップ需要は今年も力強いとの見通しを示したほか、1株を50株に分割すると発表した。この発表を受け、株価は一時8%超上昇した。
サムスンは声明で「中長期的には、コンポーネント事業が新たな製品利用によって需要が拡大するとみている」と述べた。
モバイル事業の第4・四半期利益は2兆4000億ウォンで、前年同期の2兆5000億ウォンから減少した。
調査会社カウンターポイントによると、今年のモバイル事業は前年比1─2%の出荷増が見込まれるが、欧州やアジア市場などで中国メーカーと競合しており、サムスン製スマートフォンの見通しは不透明だという。
ディスプレー事業の第4・四半期利益は1兆4000億ウォンで、前年の1兆3000億ウォンから増加。アナリストによると、今年はアップルの「iPhone(アイフォーン)」や自社製品に搭載された有機ELスクリーンの販売がディスプレー事業の利益拡大に寄与する見込み。
また先に発表した株主還元策の一環として、1株当たり2万1500ウォンの年度末配当も発表した。
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