「金正恩氏と仲良し」? トランプ米大統領、「偽ニュース」とWSJを批判

トランプ米大統領は14日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が自身のインタビュー発言を誤引用した偽ニュースであると、異議を唱えた。双方が取材録音を公開し、お互いが正当性を主張している。

今月11日にトランプ氏を独占取材したWSJは、トランプ氏が「自分はおそらく金正恩氏とは非常に良い関係にある」と述べた、とツイッターに投稿した。

WSJが伝えたトランプ大統領の発言は、トランプ大統領が水面下で金委員長と対話していたのではないかとの臆測を読んでいた。

14日、トランプ氏は自身のツイッターで、「金正恩氏と良い関係を築く意向がある(I’d have a good relationship with Kim Jong Un)」という発言だったと釈明し、WSJは内容を歪めて、虚偽報道をしたと非難した。

一方、WSJは、報道は大統領の発言に基づいていると反論し、インタビュー録音の関連部分を公開。サンダース報道官も自身のツイッターで、ホワイトハウスの有する録音の一部を投稿した。

争点となる音声について、大統領側は「I’d probably have a good relationship with Kim Jong Un(金正恩氏と良い関係になるだろう)」、WSJは「I probably…(金正恩氏と恐らく非常に良い関係にある)」と読み取っている。

トランプ氏の「’d」の発音がはっきりしていないことから、どちらの読みも成立するという意見が多い。

トランプ氏は、WSJは自分の発言と意味を正確に分かっていながら、故意に内容を歪めたと譲らない。

同氏はこれまで、自身に絡む一部の報道は客観性・中立性を欠けているとメディア批判を度々してきた。

 

 
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