欧州連合(EU)のトゥスク大統領らはこのほど、英国がEU離脱を撤回するなら快く受け入れるという意向を示した。
16日の欧州議会で、大統領は「来年3月予定のEU離脱が現実になれば、あらゆるマイナスの影響が生じる」と発言。ユンケル欧州委員長も「われわれの門戸は依然開かれている」「この声が明確にロンドンに届くことを願っている」と述べ、EU首脳陣は揃ってイギリスに秋波を送った。
一方、イギリスでは最近、離脱派と残留派の双方から、同離脱問題の是非を問う国民投票の再実施を求める声が上がっている。
2016年6月に行われた国民投票では、EU離脱支持は52%、EU残留支持の48%を僅差で上回った。
ロイター通信によると、メイ英首相の報道官は、メイ氏は2016年の国民投票ではEU残留を支持していたが、首相として離脱決定を遂行する、と応対した。