[ニューヨーク 1日 ロイター] – 米国株式市場はまちまち。主要ハイテク企業の決算を控え、米債利回りが上昇する中、S&P500は小幅安となった。
今週は主要中銀の金融緩和姿勢の後退を背景に債券利回りが上昇。米国株の重しとなり、S&P500は5週ぶりに反落した。
1日は金利上昇の恩恵を受ける銀行株が買われ、S&P金融<.SPSY>は1%高。ゴールドマン・サックスの上昇が寄与し、ダウはプラス圏で引けた。
S&P主要11セクター中4セクターが上昇した。
トムソン・ロイターの調査によると、米S&P総合500種指数採用企業の2017年第4・四半期決算は、前年同期比14.9%の増益となる見通し。1月1日時点の予想は12%増だった。これまでに500社中227社が第4・四半期決算を発表し、このうち利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は79.7%となっている。
ウェドブッシュ・セキュリティーズ(サンフランシスコ)のマネージングディレクター、スティーブン・マソッカ氏は「企業業績が非常に良くなっている。大幅な法人減税が収益面で企業の助けとなっていることを示している」と述べた。
個別銘柄では、米電子商取引大手イーベイ<EBAY.O>が決算発表を受け13.8%高。またイーベイは決済サービスでメインパートナーだった米オンライン決済サービスのペイパル・ホールディングス<PYPL.O>から他社に移行する方針を発表。ペイパルは8.1%安。
米貨物輸送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)<UPS.N>は6.1%安。年末商戦の取扱量急増への対応コストがかさみ、第4・四半期利益が伸び悩んだ。S&P500構成銘柄で値下がり率2位となった。
引け後には主要ハイテク株が決算を発表。アマゾン<AMZN.O>は時間外取引で2%を超す上昇。一方、アルファベット<GOOGL.O>は4%超の下げとなっている。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.24対1の比率で上回った。ナスダックでは1.01対1で値上がり銘柄数が多かった。
S&P総合500種構成銘柄では、29銘柄が52週高値を更新し、9銘柄が安値を更新。ナスダック総合構成銘柄では82銘柄が新高値をつけ、66銘柄が新安値を付けた。
米取引所の合算出来高は78億株。直近20営業日の平均は72億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26186.71 +37.32 +0.14 26083.04 26306.70 26014.44 <.DJI>
前営業日終値 26149.39
ナスダック総合 7385.86 -25.62 -0.35 7377.17 7441.09 7362.28 <.IXIC>
前営業日終値 7411.48
S&P総合500種 2821.98 -1.83 -0.06 2816.45 2835.96 2812.70 <.SPX>
前営業日終値 2823.81
ダウ輸送株20種 10920.06 -52.00 -0.47 <.DJT>
ダウ公共株15種 689.24 -10.01 -1.43 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1355.07 -6.43 -0.47 <.SOX>
VIX指数 13.47 -0.07 -0.52 <.VIX>
S&P一般消費財 848.64 -9.24 -1.08 <.SPLRCD>
S&P素材 389.06 -5.44 -1.38 <.SPLRCM>
S&P工業 670.05 -1.27 -0.19 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 592.95 -2.70 -0.45 <.SPLRCS>
S&P金融 498.36 +4.91 +0.99 <.SPSY>
S&P不動産 196.19 -3.71 -1.86 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 559.54 +6.09 +1.10 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1019.42 +0.34 +0.03 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 169.09 +4.09 +2.48 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1189.53 -0.35 -0.03 <.SPLRCT>
S&P公益事業 254.97 -4.10 -1.58 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.13億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23305 – 135 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 23285 – 155 大阪比 <0#NIY:>
(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)