[ニューヨーク 1日 ロイター] – サイバーセキュリティー会社デジタル・シャドーズは1日、仮想通貨は代表格のビットコインが人気を博し、約1500種類もの新通貨が生まれたことで、ハッカーにとって格好の標的となっていると警告した。
戦略担当バイスプレジデント、リック・ホランド氏は「サイバー犯罪者は仮想通貨を狙っている。規制がなく、ほとんどセキュリティー対策が講じられていないデジタル通貨の世界は、素早く簡単に金もうけできる絶好のチャンスだとみられている」と指摘した。
犯罪者は仮想通貨の保有者から金をだまし取るさまざまな手口を編み出しており、他人のパソコンのブラウザーを密かに乗っ取って仮想通貨を不正に発行(マイニング)する「クリプトジャッキング」、口座の乗っ取り、新規コイン公開(ICO)を狙った詐欺などが広まっているという。
サイバー犯罪者は不正なトークンの売却で利益を得るよりも、ICOから資金を盗んだり、スパムメールを利用した価格操作などによって正規に発行された仮想通貨を狙う傾向が強いという。