[東京 6日 ロイター] – 安倍晋三首相は6日午後の衆議院予算委員会で、日銀の金融政策運営について黒田東彦総裁の手腕を信頼していると語った。落合貴之委員(立憲)の質問に対する答弁。
首相は、黒田日銀総裁による5年間の金融政策運営について「2%の物価安定目標に向けて黒田総裁がしっかりとした手段を表明したことが、市場の空気を変えていく力になった」と評価し、「大胆な金融緩和を含む3本の矢の政策があったからこそ、もはやデフレではない状況を作り出すことができた」と語った。
そのうえで、具体的な金融政策手段は「日銀に委ねられるべき」とし、「私は黒田総裁の手腕を信頼している」と述べた。
物価2%目標は重要としたが、「結果として雇用を良くし、賃金が上がっていく状況をつくっていくことが大切」とも指摘した。
(伊藤純夫)