[ジュネーブ 6日 ロイター] – 米国のロバート・ウッド軍縮大使は6日、北朝鮮はあと数カ月で核弾頭装備の弾道ミサイルによる米国攻撃が可能になるとの見方を示し、同国の核兵器開発プログラムを止めるべきだと主張した。
国連の軍縮会議で述べた。
北朝鮮の外交官の朱勇哲氏はこれに対し、米国が朝鮮半島における軍事境界線へ、空母を含む核兵器を配備しており、北朝鮮への先制攻撃を策略していると指摘した。
ウッド氏は「北朝鮮は核兵器やミサイル能力拡大に向けた挑発的な計画を加速している。米国や域内の同盟国に対して、核兵器を使用すると明確な脅しをかけている」と発言した。
国連安全保障理事会は、北朝鮮の核・弾道ミサイル計画をめぐり制裁措置を強化している。ただここ数週間は北朝鮮と韓国との緊迫が和らいでいる。北朝鮮は韓国で開催される9日の五輪開会式などに選手を参加させることに同意している。
ウッド氏は「『お色気攻勢』には誰も騙されない」と述べた。
ウッド氏はまた、中国とロシアの軍拡についても警告した。「ロシアと中国、北朝鮮は軍拡を進め、安全保障戦略において核兵器を突出させ、場合によっては新たな核能力の開発を進めている」と批判した。