目の見えない鹿と一緒にいた少年―学校へ行く前に鹿を連れて行った場所は・・

米国の掲示板サイトRedditにシカゴ付近で鹿と歩く少年の写真が投稿されました。通常ではありえない光景ですが、写真の背景には人々を感動させる、相手を思いやる心の美しさがありました。

 2015年の暮れ、Redditの利用者bluecollarclassicistさんはその写真に心を動かされ、その瞬間を写真に収めたいと現地まで飛んで行きました。写真は10歳の少年が目の見えない鹿と歩いている姿でした。

彼は撮った写真をRedditに投稿しました。その少年は鹿がちゃんとご飯を食べられるようにと、毎朝芝の上まで案内しているようでした。少年にとっては日課となっていました。

その後に彼が投稿したストーリーは、思いやりにあふれた美しいものでした。

彼は、鹿が野生動物保護団体によって、すぐに市街へ連れて行かれるといううわさを聞いたのです。

投稿の中で彼はこう綴っています。「写真の鹿は今日、地元の動物保護団体(動物管理団体ではない)が捕まえて、獣医の検査を受ける予定です。タグをつけられて保全された森へ送られてしまうのではと思いましたが、動物保護団体は、鹿はおとなしい性格なので飼育場や動物園で飼う事を認められるでしょうと言っていました」

彼は野生動物保護団体から聞いた思いやりのある少年について投稿したと同時に、少年が真っ直ぐな精神を持っている事も明確にしました。

「これを読んでいる皆さんの中には鹿が与えられるべき保護を得るために、どこかへ行ってしまうのではという少年の気持ちを心配する方もいるかもしれませんが、少年の鹿との関わり合い方はもっと大人びたものです。少年が鹿と歩くのは何日かに一度だけとか、鹿に名前を付けたり、ペットのように躾たりもしていません。鹿を屋内に避難させる事や、州の法律に違反している鹿のためにエサを与えたりもしませんでした。少年はただ鹿に「大丈夫だよ 安全だよ」と安心してもらいたかっただけなのです」

野生の鹿に比べたら環境が全く違い、か弱く目の見えない鹿にとっては、より安全な場所の方が望ましいでしょう。運がよければ幸せに長生きすることもできます。

この素晴らしいストーリーは、多くの人が少しずつ残酷で利己的になってきてしまっている昨今、思いやりにあふれた心がまだ存在していることを証明してくれているようです。

 
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