中国が「世界最高時速350キロで走行可能」と誇る国産新型高速鉄道「復興号」は8日、故障により運行を取りやめたことがわかった。当局は詳しい原因をまだ突き止めていないとみられる。
中国紙・経営報によると、北京–成都路線での運行初日となる8日の午前11時半ごろ、復興号が途中の西安市北駅に停車する際、故障していることが判明。復旧のめどが立たないため、乗客全員が別の列車に乗り換えて、約1時間20分遅れて同駅を出発した。
中国鉄道当局者は、一部車両から高温警報が出たと説明するにとどまり、詳しい原因をまだ突き止めていないようだ。
中国版ツイッター「微博」上の書き込みによると、復興号乗務員の話では、事故当時、列車の台車部分の温度は110℃に達して安全基準を超えた。
中国高速鉄道は、運行4年目の2011年7月に死者40人、負傷者192人(当局発表)の衝突・脱線事故を起こしてから、走行時速を300キロに落としたが、昨年9月、新車両の復興号で時速350キロでの運行を再開した。