最近、台湾高雄市近郊の街頭で、金銭を請い求める中国なまりの障害者グループが、度々目撃されています。
台湾の警察当局は不法滞在の容疑で3人を拘束しました。3人は観光ビザで入国したものの、旅費が底をついたため物乞いを始めたと主張しています。うち、自称夫婦の男女2人は半月でおよそ37万円(10万台湾ドル)を集めたと供述しました。背後に闇組織が関わっていると見られ、警察当局が捜査を進めています。
こちらの映像では、身体障がい者の男女が街頭で歌を歌っています。
地元住民によると、休日になると決まって2人の姿が見られるそうです。
高雄市旗山区の住民
「女性は小人症で、男性は片足がないようでした」
記者
「お金をあげる人は多いですか」
高雄市旗山区の住民
「ええ、多いですよ。われわれより収入が多いです」
高雄市旗山区の住民
「あたりを行ったり来たりします。容器にお金がいっぱいになると帰ります」
容器のお金がいっぱいになると、別の場所に移動するといった手口で、1日あたり15,000円は楽に稼いでいると見られています。一方、全員中国なまりがあることから、背後に闇組織が関わっているのではと疑われています。
高雄市旗山区の住民
「私もお金をあげたことがあり、彼が『ありがとう』と言った時、中国のなまりだったので、変な感じがしました」
高雄市旗山区の住民
「背後で操る組織があるようです。人が集まる穴場をよく知っていますから」
高雄市旗山分局派出所・陳睿棋所長
「カラオケ用マイクで 街頭で歌います。もう一人は片手のない障がい者で、地面に座り込んで、帽子を前に置いてお金を乞い求めています」
旗山区だけでも2〜3組の中国人物乞いグループが確認されています。警察当局によると、大半は観光ビザで入国しており、物乞いの理由は旅費不足、医療費未納と主張しています。しかし、中には遠くからタクシーで物乞いに来る人もいるとのことです。
高雄市旗山分局派出所・陳睿棋所長
「社会秩序維持法に基づく勧告を行いました。彼らの査証を調べたところ、ビザの期限が切れています。移民署に移送し、強制送還しました」
台湾での外国人による物乞いは、今回が初めてではありません。昨年には先端巨大症のドイツ人が観光名所・墾丁でお金を乞い求めました。しかし、この男性は集めたお金で豪遊していたことが発覚し、複数の国で強制送還対象者のブラックリストにリストアップされています。