日本専門家チームが帰国へ 台湾救助隊の努力を評価=台湾地震  

台湾東部花蓮県で起きたマグニチュード(M)6.4の地震。日本政府が派遣した救出支援の専門家チーム7人が10日、任務を終えて帰国しました。

地震で大きく傾いているマンションの前で、チーム全員は亡くなった方々に哀悼の意を表しました。

日本専門家チームの原田優氏は「当初から、我々のミッションは、我々が提供する高性能の機材について、使い方をご説明して、それを活用して頂くということです」と述べました。

今回、日本政府が派遣した専門家チームは、外務省、警視庁、海上保安庁、東京消防庁及び国際協力機構(JICA)の職員7人から構成され、生命反応を感知する機器2台を持込みました。生存者の救出までに至りませんでしたが、日本チームは台湾側の努力を評価しました。

「緊急人道支援において、何か一つのことに頼ることはありません。様々な状況を総合的に判断して、別の機材を使ったり、サーチドッグを使うなど、それぞれを考慮して状況の判断をします。今回台湾当局の救助隊の方々もそれを適切に行ったと我々は確信しています」

台湾の蔡英文総統は自らのサイン入りの挨拶カードを日本チーム全員に贈りました。9日に安倍晋三首相に送ったお礼の書簡で、首相からのお見舞いのメッセージと迅速な支援への感謝の意を述べました。

日本では、今回の台湾地震への関心が広がっています。9日、渋谷駅前の大型ビジョンは、日本語、中国語、英語で書かれた「台湾、がんばれ」のフレーズが映し出されました。高校美術教師の野村一晟氏はツイッターで逆でも読める書道作品「台湾 加油」を投稿し、地震で亡くなった方々を追悼し、被災者を激励するメッセージをそなえました。

 
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