台湾東部の花蓮市で6日夜地震が発生し、大きな被害が出ています。9日朝、台湾でラーメン店を経営する野崎孝男さんが被災地を訪れ、ラーメン200食分を振る舞いました。2011年の東日本大震災で手厚い支援を寄せた台湾に、少しでも恩返しをしたいと話しています。
慣れた手つきで茹で上がった麺に熱々のスープを注いでいるのは、東京都練馬区の元区議会議員野崎孝男さんです。台湾に住んで10年になる野崎さんはこの日、台南市から花蓮市に駆け付けました。
ラーメン店経営者 野崎孝男さん
「7時間半くらいかかりました。とんこつラーメン約200食用意しました。従業員たちもやる気満々で、みな自主参加しています」
8年前から台湾でラーメン店を経営している野崎さんは、現場で使う鍋、ガスコンロなど調理器具一式と麺やチャーシュー、スープなど全ての材料を用意しました。東日本大震災のときに手厚い支援を寄せてくれた台湾のために少でも役に立ちたいとのことです。
ラーメン店経営者 野崎孝男さん
「花蓮の被災者の皆さん、救助隊、報道関係者など、皆さんは私よりずっと大変です。花蓮の学校の子どもたちにラーメンを提供する必要があれば、私も協力したいです」
救助隊員
「とても感動しました。ありがとうございます」
被災住民
「日本料理を振舞ってくださり、ありがとうございます」
できたての熱々のラーメンは、震災で甚大な被害を受けた被災者らの心を温めました。