17歳から映画の世界に入り、「スピード」で一躍有名になったハリウッドスター。後の「マトリックス」3部作で巨万の富と名声を得ました。しかし、他のハリウッドスターと違って、彼は豪邸に住まない、ボディガードを雇わない、ブランド品を身に付けない、時々ボロボロの靴を履いて、ホームレスのような格好で街をうろついたりもします。そんなかっこいい生き様を見せてくれるのは、日本でもお馴染みのキアヌ・リーブス。
ハリウッドで屈指のイケメンだが、身なりを気にせずスターらしくない
彼はよく一人で行動をします。ベンチで一人寂しそうにサンドイッチを食べたり、物乞いにお金を渡したりすることを、どこかの街で見かけるときがあります。彼は46歳の誕生日に、自分に買った小さなカップケーキにロウソクを立てて、道端に座って一人誕生日を祝いました。ホームレスに声をかけられると、自分のケーキを分け与えました。
彼は質素に暮らします。地下鉄に乗って移動するし、礼儀正しく女性に席を譲ったりします。この1幕は電車に乗っていた乗客に撮られ、ネット上に流されて話題を呼びました。飾り気のない行動が本物のジェントルマンだと女性ファンがさらに増えました。
常に低姿勢で、金銭を必要な人に与えた
高級車を買わない、自分の好きなバイクだけに乗る彼は「マトリックス」の報酬の7割を病院に寄付しました。また、「この映画の成功はスタントマンがいたおかげだ」という理由で、スタントマンを務めた12人にそれぞれハーレーダビッドソンをプレゼントしました。そして、2作目「マトリックス リローデッド」で得た報酬1億ドル(約100億円)のうち7500万ドル(約75億円)を映画のSFXスタッフや衣装デザイナーたちに均等に与えました。彼曰く「裏方の彼らが最も大変な仕事をし、最も偉大なのだ」そうです。
彼は素晴らしいと認めた俳優を全力で支持し、自らの報酬を減らして彼らにチャンスを与えます。「ディアボロス/悪魔の扉」でアル・パチーノを招くため、自ら180万ドル報酬を減らしました。「リプレスメント」でジーン・ハックマンに出演してもらうために自分のギャラを大幅に減額しました。「マトリックス」でアクション指導を務めた陳虎(タイガー・チェン)のために、一流映画製作会社の依頼を2本も断ってまで、映画「ファイティング・タイガー」の脚本を編集し、監督の役割まで担いました。
「金銭は私にとって最も気にしないものだ。今の富は数世紀も生きていけるほどなのだ。ならば、最も必要とする人に差し上げた方が良い」とキアヌ・リーブスは語りました。
人生を分かり易くしている
キアヌ・リーブスは1964年9月2日生、レバノン出身のカナダ人、父親はハワイ出身のアメリカ人地質学者で、イギリス、ハワイアン、ポルトガル、中国の血を引いています。彼の母親はイギリス人でダンサー、デザイナーで、彼も多国の血を引いており、外見は格好良く185センチの長身で、超が付くイケメンです。
彼は3歳の時に両親が離婚したため、各国を転々とする生活をしました。幼少の頃、父親が刑務所に収容されてから、父親と会うことはありませんでした。27歳の時に親友を亡くしました。35歳の時に恋人ジェニファー・サイムが妊娠8カ月で女児を死産。その1年半後、彼女は交通事故で帰らぬ人となってしまいました。
彼は白血病を患っている妹のために、自宅に設備の整った病室を作り、大部分の収入を白血病の専門病院に寄付しました。彼はできるだけ時間を作って妹の面倒を見るようにしています。
キアヌ・リーブスは今年52歳。無精髭、髪はボサボサ、ブランドの服を着ない、金銭に執着心がまるでなく、履き潰した靴をテープで巻いて気にせずに履き続けます。身なりを構わない気ままな彼は、時にはどう見てもハリウッドスターには見えません。しかし、そういうスターらしくない素振りこそが人々に親近感を抱かせるのかもしれません。外見はクールな彼のさりげない行動がたくさんの人の心を温めました。
(動画)地下鉄で荷物を持っている女性に席を譲ったキアヌ・リーブス
(翻訳編集・豊山)
大紀元日本、EPOCH TIMES JAPAN より転載