[東京 23日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は反発した。米金利の上昇一服を受け前日の米ダウ<.DJI>が上昇。VIX指数<.VIX>が低下したことで投資家心理が改善し、序盤は小高く始まった。東京市場の取引時間中は幾分、為替はドル高・円安に振れたことも支えとなり、後場に一時166円高まで上げ幅を拡大したが、商いは低調。東証1部の出来高は12億株を下回り、今年最低となった。
TOPIXも反発。東証33業種中、値下がりしたのは小売りと精密機器の2業種のみ。石油関連の上昇が目立ったほか。建設、電気・ガス、鉄鋼などが堅調だった。東証REIT<.TREIT>は1.3%高。終値は2月5日以来の高値水準を付けた。
東証1部の売買代金は2兆2514億円と今年2番目の低さだった。「米金利高が一服したが、休日前で積極的な売買は手控えられた。売り圧力がなく、底堅い動きとなったものの、米金利の動向はまだ警戒感が必要なところ」(松井証券・シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)との声が出ていた。
個別銘柄ではPCIホールディングス<3918.T>が反発。自社株買いの実施を22日に発表し、材料視された。半面、宇部興産<4208.T>が後場急落。同社社長が23日午後4時に東京都内で品質検査について記者会見すると伝わり、業績への影響を懸念した売りが出た。
東証1部の騰落数は、値上がり1562銘柄に対し、値下がりが455銘柄、変わらずが50銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21892.78 +156.34
寄り付き 21789.72
安値/高値 21741.63─21903.39
TOPIX<.TOPX>
終値 1760.53 +14.36
寄り付き 1749.75
安値/高値 1747.51─1761.02
東証出来高(万株) 119800
東証売買代金(億円) 22514.09