ダイエットに関する誤解を解く

——漢方医が検証

寒くなるにつれて食欲がいっそう旺盛になる人もおり、「楽に痩せる」ことはいつになく関心の高いテーマです。しかし誤ったダイエットをすると、痩せにくい体になってしまいます。本日は漢方医学の視点から、正しいダイエット法を検証してみます。

「夕食はフルーツだけなら痩せる」は、実に根拠のない都市伝説のようです。

ダイエットに関する誤解 その1「冬の夕食後果物を食べると太らない」

台湾の漢方医 蔡佳玲さん
「陽虚質の体質は、陽が足りません。体を冷やす果物を食べると、胃腸の動きを抑制し、胃腸の吸収を抑制します。1番の問題は 体の基礎代謝が低下するため、長く続くと痩せにくい体質になります」

さらに、フルーツは糖分が高い上、栄養バランスも偏っています。特に、冷え症の人にはおススメできません。それでは、ダイエット茶を飲むのは問題ないのでしょうか。

ダイエットに関する誤解 その2「ダイエット茶は飲めば飲むほど良い」

台湾の漢方医 蔡佳玲さん
「日常的にダイエットを続け、食べ物の量を制限したり、栄養が足りない場合、胃腸が虚・寒系に変わり、ダイエット茶を飲むと下痢したり、胃痛になったりして、胃腸の粘膜を痛めるほか、栄養の吸収も抑制します」

空腹時に運動すると脂肪の燃焼効果がいいと言われます。では運動直後に物を食べるのはよくない、というのはどうでしょうか。

ダイエットに関する誤解 その3「運動前後に食べるのは良くない」

台湾の漢方医 蔡佳玲さん
「空腹の状態で運動すると、体の正常な代謝が妨げられ、運動の効果も低下します。その反動で運動後に食べる量が増えると逆効果です」

ついついたくさん食べてしまう冬のこの時期に、暴飲暴食を抑える以外にも、身体の筋肉を増やすことも、ダイエットに効果的です。筋肉量が足りないと、基礎代謝が低下し、消費カロリーが減少するので、おのずと脂肪として体に蓄積されてしまうのです。

 
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