2月完全失業率、2.5%に悪化 有効求人倍率1.58倍に低下

[東京 30日 ロイター] – 総務省が30日発表した2月の完全失業率(季節調整値)は2.5%となり、1月の2.4%から上昇した。厚生労働省が発表した同月の有効求人倍率(季節調整値)は1.58倍で、前月の1.59倍から低下した。有効求人倍率が前月より低下するのは2012年9月以来、5年5カ月ぶり。

完全失業率はロイターの事前予測調査で2.6%と予想されていた。

季節調整値でみた2月の就業者は前月比51万人増の6646万人。完全失業者は同9万人増の169万人。非労働力人口は同57万人減の4284万人となった。この結果、完全失業率は2.5%と1月に比べて小幅上昇した。

もっとも、1月に2.4%まで完全失業率が大きく低下した背景には、降雪など天候不順の影響で一時的に求職活動を止めた人が非労働力人口となったことが影響したとみられている。失業率は約25年ぶりの低水準での推移しており、総務省では「雇用情勢は着実に改善している」と判断している。

有効求人倍率は、ロイターの事前予測調査で1.60倍が見込まれていたが、結果はこれを下回った。有効求人数は前月比1.1%減、有効求職者数は同0.3%減だった。

新規求人倍率は2.30倍と前月から低下した。

 
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