[サンフランシスコ 29日 ロイター] – 米交流サイト大手フェイスブック<FB.O>は29日、でっち上げや偽ニュースへの対策として、サイト上に投稿される写真や動画の「真偽の検証」を開始したと発表した。
同社の製品マネジャーは記者へのブリーフィングで、仏AFP通信の協力の下でフランスで検証作業を開始したと明かした。近く対象国や協力先を拡大する見通し。「選挙に関する偽ニュース阻止に向けた取り組み」の一環と説明したが、真偽を判断する際の基準には触れなかった。
同社の株価は29日の取引を4.4%高の159.79ドルで終了。フェイスブック利用者の個人情報が英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカ(CA)によって不正利用されたと公表した3月16日からは13%超下げている。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は1月に偽ニュース対策として、利用者の意見に基づいて「信頼できる」ニュースを優先的に表示する方針を明らかにしていた。
別の製品マネジャーはブリーフィングで、利用者からの報告を待たずに「積極的に」選挙関連の偽情報を探し、早期に対応する体制を導入したと説明。
アレックス・スタモス最高セキュリティー責任者は、偽情報だけでなく、特定の投稿について広い支持があるかのように見せかける「偽支持者」や対立をあおる見出しや表現などの「偽の語り口」を抑制したいと語った。