西洋と東洋の伝統楽器を組み合わせて、豊かなハーモニーを奏でる神韻交響楽団は、9月20日から10月3日まで、台湾10都市をめぐるツアーを展開中だ。台湾の芸術界の著名人が神韻音楽を堪能した。
台湾を代表する台北のコンサートホール・国家音楽庁での公演には、台湾音楽教育に携わる日本人ピアニスト・藤田梓さんの姿が見られた。藤田さんは、 神韻の掲げる中国5千年の伝統復興の精神の体現に深く感動したという。「神韻音楽には、音楽への真摯な姿勢、愛がある」と語った。
台湾在住の藤田さんは、ショパンの音楽を広めた功績を称えられポーランドから栄誉章を受賞している、国際的な音楽家。神韻が創作した音楽について、古典と伝統を継承していると同時に、新鮮さを感じられる音楽を生み出したと称えた。
演出家「神韻の音楽は、芸術家の創作の助けになる」
演出家の謝志飛氏は、神韻の音楽は情景を表していると述べた。印象に深く残っているのは、曲中で表現される馬の蹄(ひずめ)の音で、武侠映画の中で任侠が駿馬に乗って駆け抜けるシーンが浮かんだという。
奥深い歴史を重ねた中国伝統の風格を現すことができるのは、古典楽器だけだと謝氏は語り、「神韻は中国の伝統音楽の枠を打破し、気勢雄大な伝統音楽を現している」と評した。
楽亮管弦楽团芸術監督・黄瀚民氏は、9月20日、桃園で初演を鑑賞した。「神韻は東洋楽器を西洋のオーケストラに溶け込ませている」と賛嘆したという。米国ミネソタ大学のバイオリン博士号を持つ黄氏は、策を凝らした神韻音楽を分析する。「二胡と琵琶を基調とし、西洋のオーケストラでもって中国固有の文化の精髄に融合させている。巧みな思考と経験が求められる旋律だ」と述べた。
また黄氏は、神韻音楽の世界には「喜びや光明さがある。感傷的なパートはあるが、苦しみや絶望ではない。美と善の感動に満ちている」と、聴衆に希望を与える芸術作品だと例えた。
神韻交響楽団は、中国伝統の復興をモットーに掲げる舞台芸術「神韻芸術団」の専属オーケストラ。2012年に単独ツアーを始めて以後、アメリカ、台湾、日本、韓国でツアーを展開。2017年世界ツアーは台湾の巡回公演を終えた後、北米に渡り、米国で最も権威あるカーネギーホールをはじめ、ボストン、ワシントンDC、カナダのトロントで、東西の伝統音楽を融合させた神韻音楽を披露する。
神韻音楽は、公式ページで一部を鑑賞できる。下記動画は、広い草原に鳴り響くモンゴル族の力強い太鼓の音が印象的な楽曲「草原曠鼓」。
日本では来春、神韻交響楽団が伴奏を務める、舞踊と音楽の舞台芸術「神韻芸術団」世界ツアー日本公演が行われる。2018年4月17日~5月2日の日程で、東京、宇都宮、川口、名古屋、西宮、京都の公演を予定している。
チケットは専用オンラインサイトで詳しい日程と公演時間を確認でき、座席を選んでチケット購入ができる。ぴあなど各種チケットサービスでも神韻のチケットを取り扱っている。(編集・甲斐天海)(The Epoch Times Japanより転載)