中国南部広東省と北部河北省では今月の4日と5日、高速鉄道が相次いで故障した。大勢の乗客が足止めされ、チケットの払い戻しで駅は混乱していたという。
中国の広深港(広東省広州市から深セン市を経由して香港の西九龍総駅まで結ぶ)高速鉄道では5日、設備故障で大幅な遅延が出た。上下線計19本の高速鉄道が運転を見合わせた。
香港紙『蘋果日報』によると、現地時間5日午前7時ごろ、同高速鉄道の広州南駅から虎門駅までの区間で故障が起きた。
広州市鉄道当局は故障の原因を発表していないが、乗客に対してチケットの払い戻しを実施するとの通知を出した。
しかし、乗客の話によると、チケット販売窓口に数多くの人が殺到し、現場が一時、混乱したため、払い戻しのできない乗客が多かったという。
故障した高速鉄道に乗車した広州市の李さんは大紀元の取材に対して、車内で5時間以上待っていたと話した。
また、4日遼寧省大連市から北京に向かうD31動車(動車とは最高時速200キロの高速鉄道。高鉄とは最高時速350キロの高速鉄道)が河北省秦皇島市の山海関区付近に入った後、突然電気故障が起き、停電のため緊急停車した。
微博に投稿された書き込みによると、車内に閉じ込められた一部の乗客が体調不良を訴えたという。また、乗客は高速鉄道当局から停車の原因や故障についての説明を受けていないとした。
北京鉄路局が4日午後に微博公式アカウントで出した声明では、京哈線(北京-黒竜江省ハルビン鉄道)および津秦(天津-秦皇島)高速鉄道の山海関駅から秦皇島駅までの区間で故障が起き、上り線の一部に大幅な遅れが出たとした。故障の原因には言及していない。
(翻訳編集・張哲)
大紀元日本、EPOCH TIMES JAPAN より転載