[ 2日 ロイター] – 米アップルがパソコン「Mac(マック)」に搭載する半導体について、インテル製をやめ、自社製の半導体に切り替えることを計画していると、ブルームバーグが2日、関係筋の情報として報じた。自社製への切り替えは早ければ2020年に開始するという。
ブルームバーグによると、アップルは自社製品の統合性を高める広範な戦略の一環として、コードネーム「カラマタ(Kalamata)」の下、同計画を推進。ただ、計画はまだ初期段階にあるという。
アップル、インテルいずれからもコメントは得られていない。
マックによるアップルの業績への寄与度はさほど大きくない。昨年のマック販売台数は1920万台で、同社の17年度売上高に占める比率は11%にとどまっている。
ただ、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)の台頭でラップトップやデスクトップ・コンピュータの販売が落ち込む中で、マックの売り上げは昨年4%の伸びを記録した。
一方、インテルは今後の成長が見込まれるデータセンター事業などに事業の軸足をシフトさせているものの、パソコン(PC)の売り上げはなお全体の売上高の半分超を占めている。
インテルはアップル関連の収益に関する情報は公表していないが、2017年通年のPC関連事業の売上高は前年比3.3%増の340億ドルだった。
同報道を受け、インテルの株価は6%安、アップルは0.7%安で取引を終えた。