[アンカラ 4日 ロイター] – ロシアのプーチン、イランのロウハニ、トルコのエルドアン大統領は4日、内戦が続くシリア情勢について協議した。3カ国はシリアに安定をもたらすための取り組みを強化することで合意した。
3カ国首脳はトルコの首都アンカラで会談。シリアの安定確保に向けた取り組みを加速させる、との共同声明を発表した。
会談後の共同記者会見でエルドアン大統領は、和平への希望は強まっていると語った。
3カ国はそれぞれ異なる思惑から内戦への介入を続けており、和平推進に向けた連携はこれまでさほど効果をあげていない。イランとロシアはシリアのアサド政権を支援。一方、トルコは反体制派を支援してきた。ただ、米大統領がシリアからの早期撤退の意向を示す中、シリアにおける3カ国の中心的な役割が浮き彫りになった。
米高官は、トランプ大統領がシリアに駐留する米軍の比較的早期の撤退を望んでいると明らかにした。高官は「すぐに撤退することはないが、一方で大統領は長期の駐留も意図していない」と説明した。
シリア北部には、イスラム国(IS)」掃討のために約2000人の米軍が駐留しているが、トランプ大統領は3日、シリアから米軍を撤収する時期が来たと語った。