正午のドルは106円後半、107円に挑むモメンタムみられず

[東京 5日 ロイター] – 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の106.96/98円。

朝方の取引で106.75円付近を推移していたドルは、前日海外市場でドルが買い戻された流れを引き継いで、106.99円まで徐々に上値を伸ばした。日経平均が前営業日比で300円を超える上げをみせたこともリスクオンの地合いに寄与した。

ただ、海外ファンド勢など短期筋の間では、このところの米中貿易摩擦関連の報道でドル/円が上下に振れ、その振れによって損失を被ったところが多いとされ、「損失処理で、腰の据わったポジションを取る余裕がない」(外銀)との声も聞かれた。結果的に107円のチャレンジは出来ずに午前の取引を終えた。

米中貿易摩擦の行方については、株式市場などで両者が譲歩する円満解決など楽観的な見方も出ているが、サンダース米大統領報道官は4日の記者会見で、「中国側の態度に変化がないなら、われわれは前進する」と述べ、中国政府の対応次第で、知的財産権の侵害を理由とする政策措置を発動する方針を表明した。

 
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