神韻東京公演は19日に全4公演の日程を終えた。1カ月前にチケットが完売するなど神韻の人気は日本でも年々、高まっている。神韻の躍動感あふれる舞台は今年も多くの観客に感動を与えた。
「期待と想像以上の公演」だと日本創生研究所の笹川能孝代表は神韻日本公演18日夜の部を鑑賞後、驚きを隠さなかった。
「インターネットの広告でテクニックの宣伝だけでなく、心身にも良いという内容を見たとき、これは『見るべきだ』と思いました」
中国古代では、人間の文化は神から授けられたものと信じていた。五千年に途絶えることなく受け継がれてきたこの文化が、ここ60数年の間に破壊されてしまった。神韻は舞台を通じてこの失われた伝統文化の復興を取り組んでいる。
「強い思いや使命感がないと、ただの音楽好きだけではこのパワーを出せません」と笹川さんは厳しい訓練を重ねてきた一流のアーティストの思いを感じ取ったようだ。
「神は自分の心の中にいます。しかし、普段の生活の中でつい忘れてしまいます。今日の公演はそれを思い出させてくれた、とても良い機会でした」と語った。
笹川能孝さんは、衆議院議員や、公益財団法人日本財団会長などの有名人を親族にもち、一族の第三世代として現在、経営者の相談役として活躍している。
福島県から劇場を訪れた同県田村市にある星の村天文台の大野裕明台長は公演を鑑賞できたことが「とても良かった」と述べた。
「東京電力の事故でとても悩んでいる時期に、長いスパーンのある中国の歴史に触れることができて良かった。悩みが消えたような感じがします」
中国五千年の文化に由来する神韻の演目は中国史の壮大な歴史絵巻をステージに広げている。
「衣装は王朝の変遷に合わせて変化しています。なかなか見ることのできない素晴らしい体験でした」と感心している様子だった。
しかし、世界中から称賛されている神韻は現在、中国では上演することができない。大野さんは「中国人に自国の歴史を分かっていただけるよう、神韻の中国公演の実現を望んでいます」と期待を込めた。
レーザー研究の第一人者で、マグネシウムを利用した次世代電池を開発した東京工業大学の矢部孝名誉教授は中国の伝統文化を「偉大な文化」と評し、「中国伝統文化の貴重さは日本人には分かっています」と感想を述べた。
神韻芸術団の年次世界ツアーでは、5つの同規模の芸術団とオーケストラが世界160都市以上をめぐる。日本公演の日程は2018年4月17日~5月2日。東京、宇都宮、川口、名古屋、西宮、京都の6都市15回公演が予定されている。
チケットは専用オンラインサイトで詳しい日程と公演時間を確認でき、座席を選んでチケット購入ができる。ぴあなど各種チケットサービスでも神韻のチケットを取り扱っている。
東京 4月17日~19日 文京シビックホール
宇都宮 4月21日 宇都宮市文化会館 大ホール
川口 4月23日~24日 川口総合文化センター リリア メインホール
名古屋 4月25日~26日 名古屋国際会議場 センチュリーホール
西宮 4月27日~28日 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
京都 5月1日~2日 ロームシアター京都 メインホール
(大紀元日本より転載)