[ソウル 29日 ロイター] – 韓国大統領府は29日、先の南北首脳会談で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が豊渓里の核実験場を5月中に閉鎖する意向を示したと明らかにした。
また、米国と韓国の専門家やメディアに核施設を公開するとの意向も示した。
金氏は「米国が北朝鮮と頻繁に会談し、信頼関係を築き、終戦と不可侵を確約すれば、われわれは困難な生活をおくる必要があるだろうか」と発言した。さらに韓国に対して武力を行使しないことを確認したという。
大統領府によると、文在寅大統領は28日にトランプ米大統領と電話で会談、トランプ氏は南北首脳が完全な非核化という目標を確認したことを歓迎した。
また、トランプ氏と文氏は、早期の米朝首脳会談開催で合意。開催地候補として2─3カ所が挙げられた。
米政府高官によると、シンガポールが候補地として検討されている。
トランプ氏は文氏との電話会談後、ツイッターへの投稿で「韓国大統領と長時間良い話し合いをした。(米朝首脳会談に向けて)非常に順調に進んでいる。北朝鮮との会談の時期や場所が決まりつつある」と述べた。
28日の米ミシガン州での演説でトランプ大統領は、米朝首脳会談が3─4週間以内に行われるだろうとし、「朝鮮半島非核化に向けて、非常に重要な会談になるだろう」と強調した。