[モスクワ 5日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領が7日に通算4期目の就任式を迎えるのを控え、野党指導者ナワリヌイ氏が呼びかけた反政権デモが5日、首都モスクワなどで開かれた。当局はナワリヌイ氏の他、デモ参加者約1600人を拘束した。
ナワリヌイ氏は、プーチン政権を独裁政権だと批判し、これまでにロシア全土でデモを主導している。
モスクワ中心部でナワリヌイ氏が「われわれは皇帝が必要だろうか」と問いかけると、支持者は大声で「ノー」と応えた。
デモはサンクトペテルブルクやシベリアなど複数の都市でも実施された。インタファクス通信が警察の話として伝えたところよると、モスクワでは約1500人が参加、約300人が拘束された。
3月の選挙でプーチン氏は、圧倒的な得票率で勝利した。2024年までの6年間の任期を全うすれば、首相時代の4年間も含め、ほぼ四半世紀にわたり権力を掌握することになり、ソ連時代のスターリンに次ぐ長期支配となる。