[リエージュ(ベルギー)/ブリュッセル 30日 ロイター] – ベルギー東部のリエージュで29日朝、男が警官ら3人を殺害後、射殺された事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)が30日、インターネット上で犯行声明を出した。
ISは「カリフの兵士」が攻撃を実行したとしているが、犯人とのつながりを示す証拠は明らかにしていない。ベルギーの警察当局は過激思想に傾倒した男による単独でのテロ攻撃との見方を示していた。
ヤンボン内務相は動機の解明に取り組んでいると述べた。
容疑者のバンジャマン・エルマン(31)は麻薬の密売人で服役中だったが、事件当時は一時的な出所が認められていた。服役中にイスラム過激主義者と接触していた。犯行の際に「神は偉大なり」と叫んだという。
ヤンボン氏は容疑者は精神的に不安定な人物と指摘し「刑務所内で過激思想に染まったことを示す証拠があるが、そうした過激思想によって犯行に及んだのだろうか」と疑問を呈した。