[北京 4日 ロイター] – ホンダ<7267.T>は4日、5月の中国自動車販売が前年同月比15.3%減の9万9263台になったと発表した。4月は同8.8%減だった。スポーツ用多目的車(SUV)「CR―V」の品質問題の影響が長引き、4カ月連続の減少となった。
1─5月の販売台数は前年同期比6.5%減の50万1116台。
ホンダの中国販売は、寒冷な天候状況でエンジンにトラブルが発生する問題で落ち込んでいる。
同社は35万台のリコール(無償回収・修理)計画を届け出たが、当局が内容が不十分と判断。これを受け、3月初めにCR―Vの販売を一時停止すると発表し、乗用車「シビック」についても同様の対応を取る可能性を指摘した。
その後当局は先月リコールを認めたが、CR―Vは5月22日前後まで販売再開できなかった。
北京のホンダの広報担当者は「CR―Vの販売はまだ鈍いが、回復の兆しを示している」と述べた。
ホンダの中国での販売台数は過去3年、CR―Vとシビックの人気で大幅に押し上げられてきた。
昨年の販売台数は15.5%増の144万台。2016年は24%増、15年は32.5%増だった。
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