東京 5日 ロイター] – SUBARU(スバル)<7270.T>は5日、完成検査時の燃費・排出ガス測定における不正行為について、再調査を実施すると発表した。新たな不正が判明したため。吉永泰之社長らが同日午後5時から記者会見を開き、詳細について説明する。同社によると、不正の対象台数はこれまでの903台から1551台に拡大する。
新車出荷時に行う完成検査で長年にわたり燃費・排出ガスのデータ書き換えなどを行っていた問題で、同社は4月27日に国土交通省へ調査報告書を提出。その後、今月16日には報告書の内容が適切かどうかなどを確認するため、国交省が本社に立ち入り検査を行った。同省による検査を契機とした社内調査で新たな不正が判明し、再調査を実施することを決めた。
新たな不正は、1)燃費・排出ガスを測定する際に規定の速度から逸脱したにもかかわらず、有効な測定として処理した、2)試験室内の湿度が規定の範囲外だったにもかかわらず、有効な測定として処理した━━の2点。
同社によると、現時点では、不正行為の実態、その原因や背景、動機などについて十分には究明できていないが、完成検査業務全体のプロセスについて早急に社外専門家による再調査を予定しているという。
*内容を追加しました。
(白木真紀)