KDDIと日立、海外展開企業にIoTサービス提供へ

[東京 7日 ロイター] – KDDI<9433.T>と日立製作所<6501.T>は7日、海外展開する日本の企業向けにすべてのモノがインターネットにつながるIoT(インターネット・オブ・シングス)サービスを提供すると発表した。国ごとに異なる通信環境を意識することなく、IoTシステムを構築できる。2019年度の商用化に向け、世界50カ国以上の通信キャリアとの連携を目指す。

KDDIは各国の通信事業者に直接接続できる通信プラットフォームを構築。これに日立のIoTプラットフォーム「Lumada(ルマーダ)」を連携させることで、IoT化を支援する。

KDDIは2016年6月、トヨタ自動車<7203.T>と共同で、クルマの「つながる化」に向け、グローバル通信プラットフォームを構築すると発表した。自動車が国境をまたいでも遠隔操作でSIMを書き換え、現地の通信事業者に直接接続することで、ローミング接続に依存しないIoT管理を目指してる。

今回提供するサービスは、これを産業機械など他の分野にも広げた格好だ。

KDDIの森敬一常務は会見で、ローミング接続でシステムを構築するのに比べ、「多くの国で半額以下で提供できる」と語った。

(志田義寧)

 
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