[東京 13日 ロイター] – 政府は13日、「人生100年時代構想会議」(議長・安倍晋三首相)の会合を首相官邸で開き、最終報告となる基本構想を示した。経済財政運営の基本指針「骨太の方針」に反映される見通しだ。
安倍首相は会合で「基本構想は策定しただけでは意味がない」と指摘。構想の実現具合を検証しフィードバックするため「構想会議を改組し、フォローアップ会合を設置する」と述べ、メンバーはこれまでの有識者委員がそのまま引き継ぐよう要請した。
基本構想は、少子高齢化の進むなかで日本経済の成長力を強化するため、高齢者雇用の促進と幼児教育・保育の無償化や大学改革、社会人の学び直しなどを促すのが柱。65歳以上の試験的雇用を促進し、幼児教育の無償化は認可外保育施設も広く支援対象とする。大学の経営力を強化するため積極的に外部人材を登用するほか、低所得者層の進学率を引き上げるため高等教育の無償化や給付型奨学金の拡充も進める。高齢者雇用促進の一貫として公務員の定年も段階的に65歳に引き上げる方向で検討する。
(竹本能文※)