【グルメ】知っていますか? 餃子の起源

毎年旧正月は中国、世界各国にいる中国人にとって最も重要な行事となります。そして、旧正月に餃子を食べるのは、何千年も前から続いている旧正月の伝統行事となっています。

しかし、どのようにして餃子が発明されたのかを、あなたはご存知でしょうか?

餃子の秘話(ヂィアオア)

かつては「ヂィアオア」として知られていた餃子。(直訳して「魅力的な耳」)

言い伝えによると、もともと餃子は中国の医者、張機(ちょう き)によって発明されたそうです。中国を統治していた王朝、漢の最後の年、伝染病が流行し多くの人々が重病にかかっていました。

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張機は、並外れた治療スキルを持っていることで有名でした。彼が出くわした、どんな病気をも治す力を持っていたのです。

さらに、寛大な心を持っていた張機は、患者の収入や社会的地位に関係なく、全ての患者の治療にひたむきに専念したのでした。

その職務を終えると、張機は故郷へと帰ります。彼が白川海岸に沿って歩いていると、数えきれないほどの人々が飢えと寒さで、耳が凍傷にかかり苦しんでいるのを目にします。彼らが苦しんでいるのに黙ってはいられなかった張機は、彼らを治してあげようと決心します。

故郷へ戻ると、治療のために多くの人々が彼をこぞって訪ねてきたため、張機は忙しさに追われていました。しかし、それでも彼は耳が凍傷になり、飢えと寒さで苦しんでいた人々のことを忘れることはできませんでした。

そこで、張機は弟子に空いた土地にテント張り、巨大な窯を用意するように頼みます。冬至を受けて、彼らは貧しい人々に医療の供給し始めたのでした。

張機が作った調合薬は「寒さも吹き飛ぶヂィアオアスープ」と呼ばれました。

羊の肉、寒さに効くハーブと混ぜ合わせた唐辛子や香辛料を大釜に入れ、茹でてよく混ぜます。肉に火が通ったところで、大きな塊の羊の肉を取り出し、細かく切り刻んでいきます。オートミールを刻んだ羊の肉と混ぜ、それを餃子の皮で包み、先ほど茹でていただし汁に入れ茹でていきます。

全ての患者に、2個の「魅力的な耳」とスープが配られました。スープのおかげで、彼らは体の芯から温まるのを感じ、血液循環が促進し耳まで温めてくれました。この餃子とスープを提供していくうちに、患者たちの耳の凍傷は完治していきました。

親切で心優しい張機のこの行いは、冬至から旧正月にまで続いたそうです。

それ以来、新年と凍傷した耳の完治を祝い、人々はこの「魅力的な耳」をまねた料理を、新年のごちそうとして作るようになったそうです。

古代中国の女神、ヌワのお話

旧正月の餃子に関しての面白い言い伝えは、他にもたくさんあります。

そのうちの一つが、人間を作り出したヌワに関するお話です。

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ヌワは、人間を土から作り出しました。

しかし、冬になると多くの人間の耳が凍傷で落ちてしまいます。そこでヌワは解決策を考えだします。針と糸を使って人間の耳を縫ってあげ、糸の終わりを噛ませたのでした。これによって、極寒で人々の耳が落ちてしまうのを防いだそうです。

それ以降、極寒の年末になると、人々はこの糸で縫われた「魅力的な耳」、まさしく現在の餃子を食べるようになったんだそうです。

 

 
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