安倍首相、水害対応優先で欧州・中東訪問取りやめへ=関係筋

[東京 9日 ロイター] – 安倍晋三首相は、11日から18日の日程で予定されていた欧州・中東4カ国訪問の取りやめを決めた。与党関係者が明らかにした。当初は外交成果を9月の自民党総裁選につなげる狙いもあったが、西日本豪雨による被害が甚大となり、復旧などの対応を優先すべきと判断した。

当初、安倍首相は11日からベルギー、フランス、サウジアラビア、エジプトを訪問する予定で、ベルギー・ブリュッセルでは日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)に署名する予定だった。

ブリュッセルでは北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席し、会議の合間を利用してトランプ米大統領と短時間会談することも検討されていた。パリでは日本文化の博覧会「ジャポニスム2018」の開会式に「マクロン大統領とともに出席し、フランス革命式典の(軍事)パレードにはメインゲストとして出席する」(安倍首相)予定だった。

(竹本能文)

 
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