[東京 10日 ロイター] – 麻生太郎財務相は10日午前の閣議後会見で、西日本豪雨への財政措置について、当初は2018年度予算で計上されている公共土木の災害対応予算700億円と予備費3500億円の計4200億円で対応すると述べた。被害状況を踏まえ、予備費などで不足するのであれば、補正予算も考えることになるとの見通しを示した。
災害対策費用について「災害の状況が正確にはつかみきれていないので、なんとも言えない段階」とした上で、被災地の暑さ対策を念頭に、クーラー設置費用など迅速な対応が求められているところは、先行して対応する意向を示した。
同日の閣議で了解された2019年度予算の概算要求基準について「引き続き手を緩めることなく、本格的な歳出改革に取り組む必要ある。各大臣においては、既存の予算を抜本的に見直し、概算要求の段階から、予算内容を十分吟味し、メリハリのついた予算につなげてほしい」と要請した。
2017年度の税収は「基幹3税が、増収になっているので、そういったものを予算に回さず、着実に国債の返済等に充て、新規国債発行を2兆円減らす」「財政再建と経済成長の両方をきちんとやっていくのが基本」と強調した。
*本文中の脱字を補いました。
(竹本能文 編集:田巻一彦)