アップル元社員を起訴、自動運転車の企業秘密窃盗で

[サンフランシスコ 10日 ロイター] – 米当局は10日、企業秘密の窃盗で米アップル<AAPL.O>の元社員を起訴した。自動運転車に関連した設計図を個人のパソコンにダウンロードし、出国しようとしたという。

訴状によると、元社員のXiaolang Zhangは自動運転車用回路基盤の設計図をダウンロードした後、中国行きの航空券を予約し、7月7日にサンノゼ空港で逮捕された。同元社員は中国の自動運転車スタートアップ企業に転職する意向を示していたという。

アップルは「当社は守秘義務や知的財産権の保護を非常に重要視している」との声明を発表し、関与した人物の責任を追及するため当局と協力すると表明した。

訴状によると、同元社員は自動運転車のソフトウエアとハードウエアの開発者として採用され、回路基盤の設計やテストに携わったが、4月に中国に一時帰国した後、中国の電気自動車メーカー、小鵬汽車に転職する意思を上司に伝えていた。

 
関連記事