[東京 11日 ロイター] – ビール大手5社が11日に発表した2018年1―6月期(上半期)のビール系飲料(ビール、発泡酒、新ジャンル)の課税出荷数量は、前年同期比3.6%減の1億8337万ケース(1ケースは大瓶20本)となり、6年連続で減少、過去最低を更新した。
1―6月の酒類別の出荷量は、ビールが同6.3%減、発泡酒が同8.4%減と減少が続いたものの、新ジャンルは同1.9%増と5年ぶりのプラスとなった。業界関係者によると、昨年の店頭価格の上昇に加え、今春には業務用の値上げが実施されたことなどから、ビールから割安な缶チューハイなどのRTD(Ready To Drink)に需要が流れているという。
また、新ジャンルがプラスに転じたのは、韓国で生産されていたイオン <8267.T>のプライベートブランド(PB)「バーリアル」の受託生産が6月からキリンに移管され、統計に含まれるようになったため。これを除くと、1%減で5年連続マイナスだという。
(清水律子)