米国株式市場は反発、ハイテク大手が軒並み最高値

[ニューヨーク 12日 ロイター] – 米国株式市場は反発。ハイテク大手が軒並み最高値を更新したほか、工業株も上向いた。

フェイスブック、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムが最高値を更新。アップルやアルファベットも上昇し、S&P総合500種とナスダック指数を押し上げた。

貿易摩擦の事業への影響が懸念されて売られていたボーイングやキャタピラーも1%超上昇し、ダウ指数を押し上げた。

ビジネスソフトウエアのCAは18.7%高。米半導体大手ブロードコムはCAを189億ドルで買収すると発表。ブロードコムは13.7%下げた。

S&P情報技術指数<.SPLRCT>は1.8%高となり、最大の上げを記録したセクターだった。工業株やヘルスケア関連株も上げが目立った。

プルデンシャル・ファイナンシャルの首席マーケット・ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、貿易摩擦の影響を比較的受けにくいとの見方がハイテク株を押し上げていると指摘した。

マイクロソフトは2.2%上昇し、時価総額が初めて8000億ドルを突破。既に時価総額が8000億ドルを上回っているアップル、アマゾン、アルファベットと並び、どの企業の時価総額が最初に1兆ドルに届くかに注目が集まっている。

デルタ航空は1.8%高。他の航空会社株もつれ高となった。デルタ航空の四半期決算は、平均運賃の上昇を背景に予想を上回った。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.75対1の比率で上回った。ナスダックは1.44対1で値上がり銘柄数が多かった。

S&P500構成銘柄をみると、36銘柄が52週高値を更新し、3銘柄が新安値をつけた。ナスダック総合構成銘柄では101銘柄が新高値を、43銘柄が新安値をそれぞれ更新した。

米取引所の合算出来高は約58億株。直近20営業日の平均は69億株。

 
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