【アフガニスタン】アフリカ系不法移民1万人超を逮捕 サハラ砂漠に棄民

北アフリカのアルジェリアは過去14ヶ月間に1万3000人の移住者を国外退去させ、サハラ砂漠に追いやったと、AP通信がこのほど報じました。

男性や女性、子どもが時には銃口を向けられて砂漠に送られたとのことです。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ (HRW) はまた、2018年1月以来、数千人の難民が国外強制退去されたと指摘していました。同国際人権NGOは、サハラ以南のアフリカから移住した30人超に取材したとしています。

アルジェリアの匿名当局者は、「移住者が住んでいるとみられる地域を襲撃し、路上や建設現場で逮捕している」ともらしました。

HRWの報告書によると、ニジェールやマリとの国境付近で、水や食料もなく追放された人々の多くが亡くなりました。

AP通信によると、そのなかの一人、妊娠中のジャネット・カマラさんは、「女性たちは死んだ夫に寄りかかっていました(中略)、道がわからないため、砂漠で行方不明になった人もいました」 「自分の面倒は自分で見なければいけない状態でした」と語りました。

リベリア人で、アルジェリアで事業を営んでいたカマラさんは取材で、息子を亡くしたこと、自分は道中で死産し、同行したもう一人の妊婦も同じ目に合わされたなどと話しました。

 5月の国連定例報告によると、2017年以降、外国人の強制国外退去が増えています。

カタールのテレビ局アルジャジーラは国連の広報担当者ラヴィナ・シャンダザニ氏のコメントとして、アルジェリア当局がサハラ以南のアフリカ系移住者の大規模な検挙を頻繁に行っていると報じました。

アルジェリア内務省の高官ハッセン・カシミ氏は、自国は国際社会からの支援を呼びかけてきたものの、応じてもらえていないとして、大規模国外追放の理由を述べ、「アルジェリアは他国の人口には責任がない」と主張しました。

 アルジャジーラは「アルジェリアの難民問題に、国連は何ら支援していない」としています。


Credit: The Associated Press.

 
関連記事