[モスクワ 15日 ロイター] – サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は15日、決勝戦を行い、フランスがクロアチアを4─2で破り、5大会ぶり2度目の栄冠に輝いた。フランスの優勝は自国開催の1998年大会以来。
モスクワのルジニキ・スタジアムで行われた決勝戦では、5度目の出場で初優勝を狙う国際サッカー連盟(FIFA)ランキング20位のクロアチアと、3度目の決勝進出を果たした同7位のフランスとの激戦となった。
前半18分にマリオ・マンジュキッチのオウンゴールでフランスが先制。クロアチアに追いつかれたが、アントワーヌ・グリーズマンが同38分にペナルティーキックを決め、フランスが再びリードして折り返した。
後半に入りフランスのポール・ポグバとキリアン・エムバペがそれぞれ追加点を決め、クロアチアもマンジュキッチが1点返したが及ばなかった。
フランスのディディエ・デシャン監督は、現役時代の1998年フランス大会では主将を務めて優勝を果たしており、今回の勝利で、マリオ・ザガロ氏(ブラジル)とフランツ・ベッケンバウアー氏(ドイツ)に続く史上3人目の選手と監督の両方でのW杯優勝経験者となる。
デシャン監督は選手らから胴上げされた後、自分のことよりも関係者と選手全員でつかんだ勝利と強調。若いチームが世界の頂点についたとし、「きょうはミスもあったが、メンタル的なクオリティーにものを言わせることができた」とコメントした。
また、2016年欧州選手権で優勝を逃した痛い経験から多くを学んだとし、「欧州王者になっていたらきょう優勝することはできなかったかもしれない」と振り返った。
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