[サンパウロ 20日 ロイター] – 米国のムニューシン財務長官はロイターのインタビューで、人民元安をけん制、為替操作の兆候が無いか注視していることを明らかにした。
10月15日に公表を予定する、半期に一度の為替報告書とりまとめの一環として、人民元安を精査するという。
長官は中国について「通貨安が不公平な利益をもたらすことは疑う余地が無い」と指摘。「為替操作を行ったかを非常に注意深く精査していく」と述べた。
このほか、ドル高は米国にとって長期的に重要としつつ、短期の問題に関するコメントは控えた。
大統領が、連邦準備理事会(FRB)やパウエル議長の独立性を尊重しているとの認識も示した。
中国が意味のある変化を遂げることに誠意をみせるなら、同国と貿易面で合意する用意があると言及した。
合意には米国の知的財産権保護のほか、技術移転や合弁事業の強要を止め、中国で米国企業が公正に競争できる機会が必要との考えも示した。