[ブエノスアイレス/東京 22日 ロイター] – 麻生太郎財務相は22日、ブエノスアイレスでムニューシン米財務長官と会談し、通商問題を巡る日本の立場を伝達したことを明らかにした。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で語った。
ムニューシン米財務長官との会談について、麻生財務相は会見で「世界経済など幅広いテーマで意見交換した」と述べた。
その上で、焦点の貿易交渉に関し「鉄鋼、アルミニウムへの関税措置および自動車の調査について、日本の立場を伝達した」と語った。米国の対イラン経済制裁再開に伴う悪影響が及ばないよう、「日本の懸念が払しょくされることを期待していると伝えた」ことも明らかにした。
これに対し、ムニューシン米財務長官がどう応じたかは「相手がどう言ったかは、言わないことになっている」と述べるにとどめた。為替に関する言及も避けた。
(マクロ政策取材チーム)