[東京 31日 ロイター] – ANAホールディングス<9202.T>傘下の全日本空輸は31日、英ロールス・ロイス<RR.L>製エンジンの点検に伴う欠航が国内線の一部路線で発生している問題で、9月から10月までの欠航が国際線の一部路線も対象になることを明らかにした。
欠航する具体的な路線はまだ確定していない。ただ、国内線も含めた欠航便数の合計は7―8月に比べて1日あたり約10%減少し、影響旅客数も約4分の1に減る見通しという。
9―10月に予定している1日あたりの欠航は、国内線で約10便、国際線で約5便の計約15便、国内線・国際線いずれも300人前後の旅客に影響がある見通し。国内線だけだった7―8月の欠航便数は17.5便、影響旅客数は約2800人だったため、影響は小さくなる。
ボーイング<BA.N>787型機に搭載しているロールスロイス製エンジンを巡っては、設計上の問題が見つかったため、国土交通省が点検を指示。機材繰りなどがうまくできず、ANAは7月4日以降、国内線の一部路線で欠航を続けている。7―8月2カ月間の欠航便数は合計で997便に達し、約15万9000人が影響を受けた。
(白木真紀)