ANA国際線欠航は成田ーロス・香港線など 9─10月エンジン点検で

[東京 2日 ロイター] – ANAホールディングス<9202.T>傘下の全日本空輸は2日、9月から10月にかけて予定しているエンジン点検に伴う国際線の欠航について、成田国際空港からのロサンゼルス線(76便)と香港線(54便)、中部国際空港からの香港線(82便)、計212便で実施すると発表した。今回の国際線欠航で約1万6500人の旅客が影響を受ける。

エンジン点検を巡っては、ボーイング<BA.N>787型機に搭載している英ロールスロイス<RR.L>製エンジンに設計上の問題が見つかり、欧米当局、国土交通省が点検を指示。しかし、機材繰りがうまくいかなくなり、ANAは7月4日以降、8月までは国内線のみの一部路線で欠航を続けてきた。ただ、7月31日の会見では9月から10月までは国際線の一部路線も欠航の対象になることを明らかにしていた。

9―10月に欠航する国内線の詳細な路線については、今月9日にあらためて公表する。

7―8月2カ月間の欠航便数は計997便に達し、約15万9000人が影響を受けた。ただ、9―10月の欠航規模(国内・国際線合計)は7―8月に比べて小さくなる見通し。

(白木真紀)

 
関連記事