トランプ米大統領の次男エリック・トランプ氏が、家族のメンバーたちに度々「白い粉」が送られていることを明かしました。
白い粉は2001年にアメリカで起こった炭疽菌事件を想起させます。炭疽菌の胞子が上院議員や公的機関宛てに匿名で郵送されたこの事件で、5人が胞子を吸って亡くなりました。炭疽菌の胞子は深刻な感染症を身体中に広めるため、死に至る可能性があります。
8月2日、フォックス・ニュースのテレビインタビューでトランプ氏は、「私だけでなく、兄も含め、家族の皆が脅かされました。皆の家に白い粉が送られてきました」と述べました。
トランプ氏一族にはこれまでに何度も白い粉が入った脅迫状が送られたことがありました。トランプ氏はインタビューで、家族が受けている脅迫について、主流メディアはほとんど無視していると発言しました。
トランプ氏によると、保守派の人たちが脅迫や嫌がらせを受けても、主流メディアはほとんど反応を示さないとのことです。どんどんエスカレートしていく彼の家族に対する脅迫を主流メディアは非難しようとしないと言います。例えばほんの数日前、「無所属の保守系」マーク・ロバーツ氏がメラニア・トランプ夫人を「くわを入れる袋」だと発言をしました。
しかし、メラニア夫人に対するこの最も侮辱的なコメントについて、メディアは何も報道していないそうです。トランプ氏は、メディアは「CNNは最悪」などと言っているトランプ大統領の支持者を非難するばかりで、どんどんエスカレートしていく保守系の人々への暴力的な言葉には無関心なようだとも述べました。
2月12日、ドナルド・トランプ・ジュニア氏の妻、ヴァネッサ・トランプさんがジュニア氏宛ての郵便物を開封したところ、白い粉が入っていて吐き気を催し、病院に搬送されました。
2015年11月から2018年7月10日にかけて、トランプ大統領の支持者に対する暴力と嫌がらせの事例は305件に上り、そのうち29件は7月の最初の10日間に起きており、殺害の脅迫も増加しているとのことです。