「葉加瀬太郎 サマーフェス’18 ~50thanks evolution~」が8月4、5日、東京・葛西臨海公園で開催された。2002年から続く「情熱大陸スペシャルライブ」、今年からタイトルを変更し、バイオリニスト葉加瀬太郎の50歳記念として実施。4日は猛暑のなか1万人が訪れ、藤井フミヤ、ゴスペラーズら11組の豪華ゲストが出演した。
真っ赤なアメフトのユニフォーム姿で、YAMAKAN[KAN×山崎まさよし]がステージにあらわれた。葉加瀬が「この衣装に合わせるの、苦労しました」と苦笑した。「愛は勝つ」を歌ったあと、「3月に結成して4月に涙の解散ライブやってしまったので、今日は再結成です!」とKANが話すと、場内から笑いが湧き上がった。YAMA-KAN唯一のオリジナル曲3曲の後、KANが「オリジナル曲3曲やり切ったので、もう曲ありません!」と続け、ラストは山崎まさよしの「One more time One more chance(1997)」を歌った。
藤井フミヤが「50歳になって、ようやく年齢にビジュアルが追いついてきた葉加瀬太郎さんです」と紹介すると、葉加瀬が登場。藤井フミヤはステージで、「次の曲はオヤジふたりでハモリますが、気持ちは少年のつもりでやります!」と佐藤竹善を呼んだ。葉加瀬のバイオリン演奏で、猿岩石に提供した「白い雲のように」を歌いながら、男2人で息を合わせた。美しいハーモニーに場内が酔いしれていた。
ゴスペラーズは、葉加瀬が小学生の頃から好きだった曲「Love Me Tonight/恋の終わり」を歌った。ゴスペラーズの村上てつやが「トム・ジョーンズのこの曲を情熱的に奏でたいと思います!」と宣言し、葉加瀬のリクエスト曲をロマンティックに歌い上げた。
ゴスペラーズの5人がチェッカーズ風の赤いチェック柄のジャケット姿で登場。藤井フミヤは、笑いながら「気を遣ってくれて、ありがとうね。僕にもそれないの?」と聞くと、「5人分しか作ってない」とゴスペラーズ。フミヤが、「俺のチェックの衣装は、全部メルカリで売っちゃったからなぁ」と話すと、場内は大爆笑だった。
チェッカーズ世代というゴスペラーズは「チェッカーズの曲をフミヤさんと一緒に歌えるなんで最高です!』と「ミセス マーメイド」のバックコーラスを決めた。
ラストは、待ってました葉加瀬太郎。まずは「ひまわり」を演奏した後、「僕にとっても懐かしいナンバー。たいへん難しい歌で、このうたを歌えるのは小柳ゆきさんしかいません。今日はこの1曲を歌うために駆けつけてくださいました!」と小柳ゆきを呼んだ。曲は「TO LOVE YOU MOR」。情熱的な彼女の歌声に葉加瀬が「凄かったな〜!」と思わず呟いた。
サマーフェスのオールラストは「情熱大陸」。この日に出演したミュージシャンが次々にステージに上がり、ステージと会場が一体となって盛り上がった。
4時間を超えるパフォーマンスに観客は大喝采を送り続けた。来場した観客の中には「子供が成人したので、初めて夫婦二人きりで鑑賞しにきました」という夫婦、「同じ50代なのにとても迫力がありますね!」という男性もいた。
5日も同所でフェスが行われ、さだまさしや鈴木雅之ら、豪華メンバーが出演した。