[イスタンブール 13日 ロイター] – トルコの通貨リラが急落する中、これを利用してイスタンブールの高級品店街で買い物しようと、外国からの観光客が殺到している。
シャネルやルイ・ヴィトンの店では、アラブ人観光客を中心とする列が店外を取り巻くほど伸びて、ほとんど動かない状態。
エルドアン大統領の影響力に対する懸念や米国との関係悪化などから、今年に入りリラは対ドルで40%以上下落している。大統領は、重大な時期にドルを持ち込んでくれる観光客を一段ともてなすよう国民に呼びかけている。
ある高級服飾店の従業員は匿名で、ハイシーズン中にしても買い物客の人数は異例と指摘。リラ安が原因との見方を示した。
クウェートからの観光客は、「トルコのためには相場が改善するよう願うが、ここにいる買い物客のためにはこのままであるよう願う」と語った。